“奴”との仁義なき戦い
※注※この記事には背筋が寒くなるような表現・内容などが含まれています。一人で夜に見たり、また、食事をしながら読んだりしないでください。私は一切責任はとれません。
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こんばんは、じもんです。先ほど“奴”との戦いがひと段落したので、戦いの記録を記しておこうと思います。ああ…今思い出しても寒気がする…。
◇第一ラウンド(2か月前)
就寝前。
布団の上に無造作に乗っけていた服を片づけていたとき、さっと動く黒い影。
たぶん、奴。
けれどあっと言う間に消えてしまい、どこに行ったかもわからなくなってしまいました。明日も早かったので「私は何も見ていない、何も見ていない。」と唱えながら寝ました。寝ている途中で目覚めましたが、幸い奴の姿はみませんでした。
- 第一ラウンド終了-
◇第二ラウンド(4日前)
夜。
ふと部屋の隅を見やると、壁と座イスの間の暗闇に向かって歩いていく奴を発見。けっこうのそのそ歩いていました。
今回はちゃんと戦うぞ!と決心。とりあえずお湯を沸かしてみました。
けれどこのお湯をどう活用すればいいか考えあぐねている間にまた見失ってしまいました。
またあきらめて寝ることにしました。
しかし、二度あることは三度あるという先人の言葉もあります。何か対策を講じることにしました。
やふーの知恵袋で対策法を調べてみたところ、「コンバ●ト(薬剤が含まれた餌で、置いておくと巣まで効くらしいです)がいいよ!」との声。
次の日さっそくスーパーで購入し、部屋のいたるところに設置しました。
- 第二ラウンド終了-
◇第三ラウンド(2日前)
バイト帰りの夜。
アパートの廊下を歩き、自分の部屋の前まで来て違和感を感じました。
自分の部屋のドアの下のところに奴がいたのです。
まぁ我がアパートは築10何年だか20何年だかの古いアパートなので、夜の廊下に奴がいることはよくあることです。
ただ、奴はドアと壁の隙間にその身を入れようと必死にあがいていたのです。おそらく、玄関に設置したコンバ●トのにおいに誘われたのでしょう。
しかしそんなに隙間は大きくないです。手(いや前足か)を入れるのが精いっぱいのようで、頑張って入ろうとあがいている姿がすごくシュールでした。
入ってこられても困るので、持っていた傘でつついて追っ払いました。
次の日、アパートの廊下にもコンバ●トを設置しました。
- 第三ラウンド終了-
◇第四ラウンド(本日)
ちょっと前。部屋で座イスに座りながらふと横においてあったカバンのあたりを見ました。
髪の毛が一本ぴよんとカバンから出て風に揺られていました。
んー…なんか規則正しく動くなぁ…と思っていたら、その隣にもう一本ぴよんと髪の毛が出現しました。
!!!
奴に違いない!!!!
そぉーっと立ち上がり、別のアングルからカバンを見てみると案の定。黒い肢体がカバンと床の間にありました。
どうしようどうしようどうしよう。
今回は前回と違って布団の枕もと付近のところに隠れているため、このまま無視して寝たら、顔元に這ってくるのは必至。
やばいやばいやばい。
ふと、先日友人との会話が頭に浮かびました。
「殺虫スプレーがないときには、食器用洗剤とか、洗濯用の液体洗剤とかが効くんだって。あいつらは体表で息してて、その息するところがふさがっちゃうから。」
台所に走り、食器用洗剤のストックをつかみました。
カバンから覗く奴に向かって「来るな!こっち来るな!」と言いながらどばどば洗剤をかけました。
奴は、奴らしからぬへろへろした動きでカバンのところから出てきました。
そしてよたよたと布団の枕もとを這いずりまわり、動かなくなりました。
しばらく見守ったのち、ちょいちょいと箒でつついてみましたが動く気配なし。
とりあえず布団の上から箒で掃いてのけ、そのへんにあった広告で掬ってごみ袋にいれてぎゅっと口をしばりました。
念のためもう一枚袋に入れて、その袋の口もぎゅっとしばりました。
勝った………!!
二十歳になって初めて、「自分成長したなぁ」と感じた瞬間でした。
その後洗剤だらけになったカバンを洗いました。
意外とめんどくさかったです。奴め。
撃退法を教えてくれた友人に感謝感謝です。
- 第四ラウンド終了-
長々とごめんなさい。戦いの記録、これにて完(であってほしい)。