わからないことはわからないこととして

人に聞け、本に聞け。



こんばんは。環境3回生のじもんです。今日(もう昨日か)、辞書っておもしろいなぁと思った出来事がありました。のだめと投稿ニアピンになってしまいますが、せっかく思い立ったので書いてしまいます。



私は個別指導のアルバイトをしております。もうすぐ3年目になります。
事の発端は授業後の講師控室、ちょっと天然な後輩講師Iさん(たぶん20)の発言でした。



「アブラムシって、それから食用油が取れるから"アブラ"ムシなんですよね!?」



「それはちゃうやろ!そんなん食いたくないわー」という的確な突っ込みを入れる先輩講師Fさん(22)。しかしなんでアブラムシというのかは誰もわかりません。


私(永遠の20歳)は持っていた電子辞書でアブラムシを調べてみました。
なぜアブラムシがアブラムシかはわかりませんでしたが、複数辞書検索でおもしろいことがわかりました。



あぶら‐むし【油虫
②ゴキブリの別称。油に浸ったような光沢があるのでいう。

by広辞苑


へへぇ。初めて知りました。
他の辞書も見てみました。



アブラムシ【油虫】schabe
油虫のようなやつ Schmarotzer

by新コンサイス和独辞典




ほう。


油虫のようなやつ」。



一体どのようなやつなのでしょうか。
独和辞典でSchmarotzerを調べてみると「居候、寄食者」と出てきました。
要は他の人に寄生してるやつらしいです。



隣にいた先輩講師Uさん(たぶん23)が「おもしろいですね〜!一回誰かに使ってみたいですね。」と一言。
使用例としては「おまえいつまでも油虫みたいな生活してんじゃねぇよ」とかでしょうか。




ついでなので、同様にゴキブリも調べてみました。




ごきぶり
御器(ごき)噛(かぶ)りの転

by広辞苑



ちなみに御器とは蓋つきのお椀のことだそうです。キッチンによく出るからでしょうかね。



そして和独辞典はまた素敵なものを出してくれました。




ごきぶり Kakerlate
¶ごきぶり亭主 nichtsnutziger Ehemann

by新コンサイス和独辞典





ほう。「ごきぶり亭主」。


ちなみにnichtsnutziger Ehemannの直訳は役にたたない夫という意味だそうです。
「『このごきぶり亭主!』って使うんかな」とFさん。
これらの言葉が生まれたドイツという国柄が気になってしょうがないです。



その後、じゃあアブラゼミは何でアブラゼミなんだとか、そういえばミドリムシラーメンというのがあるらしいが知ってるかとか話題は多岐に渡りました。
そんなことしてるから報告書を1枚も書かないうちに終電近い時間になるんですね。しかし楽しかったです。




気になった言葉を辞書で調べてみると面白いことがわかる、ということがわかりました。意外なところで意外な発見があるかもしれないので皆さんもぜひ^^
そして電子辞書に新コンサイス和独辞書が入っている方はぜひ「アブラムシ」と「ごきぶり」で検索してみてください。




あ、ちなみに最初のアブラムシの語源ですが、
江戸時代にハギに寄生するアブラムシを数匹手ですりつぶし、頭髪に塗ってテカテカ光らせる子供の遊びがあったことに由来するからだそうです。
by農林水産技術情報協会



やはり食用ではありませんでした。今度のバイトのときにIさんに教えてあげようと思います。